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      日記十二回
本日の日記担当:ジークウルネ


某月某日 アップタウン 超能力開発センター

ジークウルネ「……(瞑想中)」



ジークウルネ「……!!



SE:バッコーン!!(木箱が粉砕される音)

ジークウルネ「やった……。 50回連続で『念力』で木箱を粉砕できた……」

 唐突ではありますが私は今、アップタウンの片隅にひっそりとオープンした、『超能力開発センター』という所に通っています。

 何故こんな所に通っているのかというと……勿論、『ECO未実装スキル』を習得するためです。

 私はすでに『遠距離憑依』という未実装スキルを憶えていますが…… もう少し『未実装技』のレパートリーを増やしたいと思い、

新聞の折り込みチラシにあった、このセンターに通うことにしました。

 もっとも、このアクロニアにおいては超能力というものはどうも胡散臭がられている代物のようで、いざ入学してみると

私一人しか生徒がいないという惨状でした。

声「お見事…… 50回中50回念力に成功とは、見事だよ。 いう事は無いね」

ジークウルネ「あ、キOタ先生」


声のした方向を向くと、そこにはこのセンターの主任講師である、エスパーキOタ先生の姿がありました

エスパーキヨO「おめでとう。センター卒業試験は透視試験:85点、予知試験:95点、念力試験:100点で合格だ。

ジークウルネ君をエスパーと認め、卒業を認めよう」

ジークウルネ「ありがとうございます、先生」

エスパーキヨO「だが、これで奢る事はしないように。 むしろ、卒業してからがエスパーとしての本格的な修行の始まりだ。

エスパーとしての修行を積めば、僕が感じている宇宙意識体ゼネフのビジョンを感じる事が出来るかもしれない」

ジークウルネ「は、はい……」

エスパーキヨO「それにしても、君は何ゆえ、このセンターに通おうと思ったんだい?

差し支えなければ、教えてくれないかい?」


ジークウルネ「私がこのセンターに通おうと思った理由は、一重に『ECO未実装スキル』を習得する為です」

エスパーキヨO「でもここだけの話、アクロニアにはここ以外にも、『ECO未実装スキル』を教えてくれるスクールは、ある事はあるんだよ。

なのに、どうして超能力専門のこのセンターを選んだんだい?」

ジークウルネ「私は今、姉さんの戦闘庭でオペレーターをやっていまして…… 予知とかが出来るようになれば、何かと仕事の役に

立つだろうと思いまして」

エスパーキOタ「なるほどね。戦闘庭のオペレーターというのは、各種情報を的確に報告するのが仕事だ。

特に艦に迫り来る危険を正確に『予知』することが出来れば、艦の生存率が跳ね上がるからね」

ジークウルネ「はい。 それと、このセンターに入学したのには、もう一つの理由があります」

キOタ「もう一つの理由?それは?」

ジークウルネ「実は私……今度新しく新設されたばかりのNG(ニンジャギルド)の事務員バイトに応募しようと思っているんです。

あそこにはネタギルド界の至る所から精鋭が集まっていると聞きますので、私もECO未実装スキルの一つでも憶えていないと、中に入って

恥かくと思いまして……」



エスパーキOタ「なるほど…… だが、ウルネ君。君に一つ忠告したい事がある」

突如、真顔になってキヨO先生は私に語りかけてきました。

ジークウルネ「忠告したい事……といいますと?」

エスパーキOタ「以前、君はNG代表のル・ティシェ女史に憧れているという話をしていたよね」

ジークウルネ「ええ、まあ…… でも、それがどうかしたんですか?」

エスパーキOタ「僕の見たビジョンでは、ル・ティシェ女史の従姉妹にして、NGの試験官を務めるイズベルガ女史は、

ティシェ女史に恋心を抱いている模様だ」

ジークウルネ「え……でも、イズさんもティシェ様も同じ女性同士ですよ?」

エスパーキOタ「世の中、同性の相手に恋心を抱く者もいるんだ。 で、そのイズ女史に、君がティシェ女史に憧れている事を悟られたら……」

ジークウルネ「嫉妬に駆られて襲い掛かってくる可能性があると」

 これは『予知』を使うまでも無く、私にはわかりました。

エスパーキOタ「その通りだ。 まあ、このセンターで僕が教えた事を生かせば、君にもイズ女史を倒すことは不可能では無いと思う。

イズ女史の動きを『予知』して攻撃を避けまくってカウンターを狙ったり、『念力』でイズ女史の獲物を壊したりと……方法は色々と考えられるしね」


ジークウルネ「は、はい。 でも、なるべくでしたらイズベルガさんと喧嘩にならない事に、越した事はありませんね

仮に喧嘩に勝ったとしても、後々禍根を残しますし……」

エスパーキOタ「まあ、確かに喧嘩はしないのが一番だね。

……話は飛ぶけどセンター卒業を記念して、僕から記念品を贈りたいと思う。 受け取ってくれたまえ」

 そういうと、キOタ先生は結構な量のベース経験値/JOB経験値をくれました。

 そして、次の瞬間にはファンファーレが鳴り響き、私のベース&JOBLvが上がった事を伝えました。

 
エスパーキOタ「おめでとう。どうやら、君のJobLvは50になったようだね」

 さすがは先生。教えてもいない私のJobLvをぴたりと言い当てました。

エスパーキOタ「とういう事は、君の本業(ウィザード)の方も、とうとう転職の時が来たという事だね」

ジークウルネ「は、はい……」

エスパーキOタ「僕はこのアクロニア大陸に来て日が浅いから、君の使っている新生魔法については少しかじった程度で、詳しくはわからない。

ただ……これだけはアドバイスして上げられる」

ジークウルネ「アドバイス……ですか」

エスパーキOタ「イメージをする事が、超能力を始めとした魔法全般の基本だ。

イメージできなければ、超能力や魔法を上手く使いこなす事はできないぞ。

視覚的なイメージだけで無く、五感全てで感じる事が大事だ。

さらに、超能力に限っていえば……最終的には五感を越えたイメージが必要だ」

 最後にはやはり超能力の話になってしまっているあたりが、生粋のエスパーであるキOタ先生らしいアドバイスでした。

ジークウルネ「アドバイス、どうもありがとうございます」

エスパーキOタ「ソーサラーへの転職はスペルユーザーギルドで承っていると聞く。 君の健闘を祈っているよ」

ジークウルネ「あ、はい先生。 それでは、行って来ます」

 私はキヨO先生に別れを告げると、超能力開発センターを後にしました。


アップタウン裏路地


茜少佐「お帰りなさいませ、ジークウルネ様」

 センターを出ると、入り口には茜少佐が待っていました。

ジークウルネ「茜少佐、迎えに来てくれたんだ」

茜少佐「ジークウルネ様を御守りすることが、元帥閣下より課せられた使命ですので…… このくらいの事は……

ところでジークウルネ様、これからどうしますか? フレイヤへ戻られますか?」

ジークウルネ「今、JobLvが50になった所だらか…… 転職試験を受けに、これからギルド元宮にいきます。

茜少佐、お暇ならついてきてくれませんか?」

茜少佐「はっ。仰せのままに」

 私は茜少佐を引き連れ、ギルド元宮へと向かいました。




ギルド元宮・スペルユーザーギルド



ジークウルネ「すみません…… ソーサラー(ウィザード二次職)への転職手続きをしにきたのですが……」

スペルユーザーマスター「おお、そうかそうか…… おぬしもいよいよ、更なる高みを目指す時が来たようじゃの」

 スペルユーザーギルドに到着すると、マスターは柔和な笑みをうかべ、そう答えました。

スペルユーザーマスター「ソーサラーになるには、大導師様の許しを得る必要がある。

ノーザンシティの中央にある魔法ギルド総本山にゆき、大導師様に会うのじゃ。

さすれば、転職するための試練が与えられよう……

……わしに教えられるのはここまでじゃ。 健闘を祈っておるぞ」


ジークウルネ「はい、マスター。 では、行って参ります……」

茜少佐「……ウルネ様」

 私がマスターの元を去ろうとすると、付き添ってきた茜少佐が小声で耳打ちしてきた

ジークウルネ「何でしょう?少佐」

茜少佐「ソーサラー転職試験の事に関して、お伝えしたいことがあります。 詳しいことは外で」

ジークウルネ「わかりました、少佐」

スペルユーザーマスター「? どうかしたのかね?」

ジークウルネ「何でもありません、マスター。それでは、私はこれにて」


スペルユーザーギルド 入り口付近



ジークウルネ「で、少佐。 ソーサラー転職試験に関する話とは?」

茜少佐「我々の得た情報によりますと、ソーサラー転職試験はいわゆる『アイテム収集クエスト』です。

これが……その時要求されるアイテム一式になります」

 というなり、茜少佐は私に、アイテム類が入った袋を手渡した。

ジークウルネ「わざわざありがとう……少佐」

茜少佐「お褒めにあずかり、恐悦至極にございます。

さて……そろそろノーザンへと出立しましょう。 『フレイヤ』の出発準備は既に整っておりますゆえ」

ジークウルネ「……わかりました。そうしましょう」

 私は茜少佐に促され、『フレイヤ』へと戻りました。

 『フレイヤ』の進路は勿論、大導師様の待つノーザンです。



ノーザンシティ 大導師の間



ジークウルネ「失礼します、大導師様。 ソーサラーへの転職を……」



大導師の手下「これ。 大導師様は尊ぶべき存在であるからして、直接口を利いてはならぬ。

大導師様に用があるときは、まずは我らに話しかけるのじゃ」

ジークウルネ「す、すみません……」



大導師「……」

大導師の手下「えっ? 直接話されるのですか? わかりました。

うむむ……大導師様がお話になられる。 こころして聞くように」

ジークウルネ「は、はい」

大導師「……」

 私の返事を聞くなり、大導師様は被っている頭巾を静かに脱ぎました。

 そして次の瞬間……


大導師「アナタハ ホトケヲ シンジマスカー!?

 妙に陽気な声で、大導師様は私に語りかけてきました。

 そのお姿も、威厳に満ちたこの部屋の雰囲気と、見事にミスマッチしています。

ジークウルネ「ええと…… ソーサラーへの転職をしにきたのですが……

アクロポリスのスペルユーザーマスターから、大導師様に会って試練を受けるようにと言われて……」

大導師「ソウデスカ…… デハ、コレカラ試練ノ内容ヲ説明シマス。

『ラピスラズリのかけら』、『ウィリー・ドゥの玉』、『紋章紙』、『スノードロップ』……それに『水晶』。

以上ノアイテムヲ集メテ来テクダサイ」

ジークウルネ「了解しました。 さて……」

 私は先ほど茜少佐からもらった袋の中身を確認しました。



ジークウルネ「ええと……よし。 全部揃っていますね。 大導師様、こちらが指定されたアイテムになります」

大導師「オオ、用意ガイイデスネ。デハ、早速中身ヲ確認シマス」

 大導師様は私から袋を受け取り、中身を確認しました。

大導師「……確カニ、全部揃ッテイマスネ。 コレデ、第一ノ試練は合格デス」



ジークウルネ「第一の試練って事は…… まだ、試練があるんですか?」

大導師「ハイ、ソウデス」


茜少佐「ちょっと待ってください、大導師様!」

 突如、茜少佐が私と大導師様との間に割って入りました。

茜少佐「知人に聞く限りでは、ソーサラーの転職試験は指定したアイテムを集めればそれで終了のはずです。

二次試験の類があるとは、聞いた事がありませんが」

 茜少佐の指摘に、大導師様は言いにくそうな表情をして、こう答えました。

大導師「昨日マデハ、タシカニ猫チャンノ言ウ通リナノデシタガ……」

ジークウルネ「なのでしたが?」

大導師「『他職の転職試験と比較して、それじゃあ簡単すぎるだろ』ト、アル人物カラクレームガ来マシテ……

ソレデ、今日カラ新タナ試験内容ヲ追加シタ次第デス……」

ジークウルネ「ある人物からクレーム……一体、その人は……?」

大導師「ソレハ、私ノ口カラハイエマセン……。 ソレヨリモ、コレカラ第2試練ノ内容ニツイテ説明ヲ……」

声「そこから先は、おいらが説明するぜ。 大導師さんよ」

 突如、誰もいないはずの大導師の間後方より、声がしました。

大導師「テ……天使長様……」

 大導師様が驚きの声を上げると同時に後方の空間が裂け、次の瞬間には……

 

 和服を着たタイタニアらしき男性が姿を現した。

 もっとも、私はこのタイタニアらしき男性の事を知っています。

 この人は何を隠そう、タイタニア界の現職天使長様なのです。

天使長様「このゲームのSU職の転職試験は、揃いも揃ってアイテム集めなんていう味気ない代物ばっかりだからな。

今度のアップデートでオイラがガンホーに圧力かけて、試験内容を追加しておいたぜ(※)」

(※)実際はSU職の転職試験内容が増えている事はないので、ご安心ください(2007年四月現在)。

ジークウルネ「は、はぁ……」

 余計な事をしないでとか、ガンホーに圧力かけるのならもうちょっと別の事を実現させた方がいいのでは……

 と、色々な事が頭の中によぎりましたが……

 とてもでは無いですが、それを口に出す事は出来ませんでした。

 何故なら天使長様に逆らった人たちは、処刑や堕天(タイタニア界追放)にはされないものの、

代わりに男の人はいわゆる『ドブス』と、女の人はいわゆる『ブ男』と強制的に結婚させられるという、ある意味死よりも恐ろしい目に遭っているからです。

ジークウルネ「それで天使長様、ソーサラー転職の為の次なる試練って……」

天使長様「それを説明する前に、今からオイラがお前をある所へ案内してやるよ。

ほら、ついてきな」

ジークウルネ「は、はい……」

 私と茜少佐は天使長様に言われるがままに、大導師様の部屋を後にしました。

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