日記18回


戦闘庭フレイヤ



ノレンガルド「ただいま〜」


フロースヒルデ「あら、お帰りなさい、ノレン」


ジークウルネ「お帰り、ノレン。今日は一体どこ行ってたの?」

ノレンガルド「ちょっとノーザリン岬の方まで行って、このローブ買ってきたんだ。

露店探しても、中々なくて……」

ジークウルネ「ノーザリン岬だったら、私達の誰かに頼めば行って来てあげたのに……

あんまり一人でそんな所に行っちゃだめよ」


ミュー「……まあまあ、ウルネ。そのくらいにしておけや。 『可愛い子には旅をさせろ』っていうだろ?

……そもそもウルネ。 ノレンの単独行動にそこまで神経を尖らすなんて…… ちと過保護過ぎやしないか?」

ジークウルネ「それは分かっていますけど…… 放っておいたら、またこの間みたいに他ブログの方とトラブルになりそうで……」

ミュー「……その時はその時だ。弱みを見せさえしなければ、どうにでもなる」

ジークウルネ「どうにでもなるって言われても…… ミューさんって、ちょっと無責任な所が……」


フロースヒルデ「まあまあ、ジーク。そのくらいにしなさい。

で、ノレン。 ノーザリン岬への道中には、バウっていう凶暴なわんちゃんが大量にたむろしている地点があるけど……

大丈夫だった?噛まれたりとかしてない?」

ノレンガルド「うん。 大丈夫だったよ……」


ノレンガルド「50匹以上のバウに追っかけられただけだから……

フロースヒルデ「……」

ジークウルネ「……ノレン」

ノレンガルド「? 何?ジークお姉ちゃん」



ジークウルネ「そういうのを大丈夫って言わないのよ!!

まったくもう、またトラブル引き起こして…… ただでさえ、大量のモンスターを引き連れるのは『トレイン行為』って言って、

一部の人たちから嫌われているのよ」

ノレンガルド「ごめん、ジークお姉ちゃん。 でも、今回は不可抗力だったから……」

ジークウルネ「不可抗力…… 一体、何があったのかしら?ノレン」


ノレンガルド「ホーリーライトのLv5があんな豆鉄砲だったとは知らなかったよ。

それなりに魔力は上げてきたつもりなのに…… バウ一匹、確実に倒せない時が多々あるなんて……」

ミュー「なるほどね…… それで、バウを処理しきれずに逃げ出す羽目になった訳か」

ノレンガルド「そうなんだ…… はぁ……これからのステ振りやLv上げどうしよう……」

 呑気なノレンにしては珍しく、弱音をはいた。

ジークウルネ「ノレン……」

女性の声「その件について一つ提案があるのだが……いいかな?」

 唐突に、1Fの居住区から声がしたかと思うと……


 この艦の軍医である、藪の姿があった。

ジークウルネ「藪先生、提案って?」

藪「……ステ振りやLv上げについての悩みは、ノレン君だけでなく、私を含めたこの艦のメンバーの誰もが持っていると思う。

そこで……この機会に一度全員のステ振り状況や現在抱えている問題点等を、出し合ってみたらどうだろうか?」

ノレンガルド「え……でも、他の職業の人の意見って、参考になるのかなぁ」

藪「他の職業の者だからこそ、見えてくる事も多々あるだろう、ノレン君。

物は試しに、ここの人間の意見を、色々と聞いておくといい」

ノレンガルド「うん……わかった」

藪「……フロース君は私の提案、どう思うかね?


フロースヒルデ「そうね……藪先生。 いい機会だし、やりましょう。

先生、申し訳ないけど居住区で昼寝しているホワイトちゃん呼んできてくれないかしら?」

藪「了解だ、フロース君」


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