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       日記第二回

今回の日記担当:S・ミュー&フロースヒルデ


某月某日、アクロポリス・アップタウン上空……



S・ミュー「フロース、今軍艦島から帰って……って」



S・ミュー「何だこのニンジンの数はっ!!」

 軍艦島での鉱石集めから帰ってくると、艦橋には見慣れぬニンジンが6匹、フロースと元帥の訓示を受けていた。

 ちなみに、この画像に写っているダイコンと、画像右上にいるニンジンは元からうちの艦にいる者だ。

元帥「あ、お帰りなさい、ミューちゃん」

フロース「お帰り、ミュー」

S・ミュー「……フロース、試みに質問するが、このニンジン6匹は何だ」

フロース「ミュー、それは愚問という物よ。この子達は私が新たに徴兵保護した子達。ガトリング砲がやっと8門集まったから、その砲手として

引き取ったのよ」

S・ミュー「なるほど、新兵ねぇ……。って、新兵6匹に機銃8門じゃ、計算が合わなくないか?」

フロース「それは大丈夫よ。いままで艦橋の門番やっていたニンジンを二匹、砲手に回す予定だから」

S・ミュー「そうか……」

元帥「それに、新しい仲間が増えるのはいいことだと思わない?ミューちゃん。昔から『戦いは数だ』ともいうし」



S・ミュー「世話する手間が増えるデメリットもあるがって……まあいいか。

しかし、これでうちの艦に勤務するニンジンは14匹か……」

フロース「ジークが個人的にニンジンを飼い始めたから、正確には15匹ね」

S・ミュー「……」

 最近は他のブログでも大量増殖しているこのマンドラニンジン。第二回目にして、早くもその流れがこの艦にも押し寄せてきたようだ。

 しかし飼っているニンジンが15匹となると、クローバーサーバーのブログの中ではトップクラスではないかと、個人的には思う。

 もっとも公開飛行庭に裾野を広げると、カフェ「まんどらにんじん」という所がうちに匹敵する規模のニンジンを飼育しているらしいが。

元帥「あ、ミューちゃん……山吹ちゃんでもいいや。早速このニンジンさん達に新兵訓練を受けさせたいと思うんだけど……」

                                 けい
山吹中佐「ああ、それならウチがやったるで。ミュー、卿はちょっと休んでいるとええ」

S・ミュー「ああ、わかった」

山吹中佐「じゃあ新兵ども、これから新兵訓練行うさかい、甲板に集合や」

というなり、山吹中佐はニンジンどもを連れて外に出て行った。

すると、入れ替わりに



ジークウルネ「只今、姉さん。あら、ミューさん、帰っていらっしゃったのですか」

S・ミュー「ああ、今さっき、帰ってきた所だ」

元帥「あれジークちゃん。さっきミルクピッチャー狩りに行ったばっかりなのに、もう帰ってきちゃったの?」

ジークウルネ「ええ。どうも30分も狩りしていると、息切れしちゃって……」

ジークウルネは答える。

 彼女の職業はウィザード。駆け出しウィザードの狩りは健常者でも大量のMPを使い、あたしらバックパッカーやフロースのような

F系のそれと比較しても効率が悪いと聞く。

 ましてや体の弱い彼女にとっては、健常者以上にウイザードの狩りは辛いのだろう。

S・ミュー「あんま無理するなよ、ウルネ。バターや骨くらいならあたしが集めてやるから」

ジークウルネ「ありがとう、ミューさん……。でも、自分で出来る事くらいは、自分でやりたいので……」

 健気に言うジークウルネ。だが、その表情は青ざめている。

フロース「ジーク、そんな所につったってないで、今日はもう休みなさい。顔色、青いわよ」

ジークウルネ「うん……」

 そういって、彼女は艦橋内の自分の席についた。



S・ミュー「ウルネ、寝なくていいのか?」

ジークウルネ「大丈夫です。ミューさん。座っている分には別に問題ありませんから」

フロース「医者の話では、どうもジークは長時間立ち仕事すると必要以上に体力を消耗しちゃう体質らしいのよ、ミュー。

逆にいえば、座っている分には別に何ともないそうよ」

S・ミュー「なるほどねぇ」

 フロースの言葉通り、座っている彼女の表情はみるみる良くなってきた。

ジークウルネ「所で姉さん」

フロース「何、ジーク?」

ジークウルネ「唐突で申し訳ありませんが、姉さんと元帥がどうして出会ったのか、お聞かせ願えませんか?」

 唐突に話題を切り替えるウルネ。だが、その話はあたしも前々から興味があった。

 何故なら、あたしとフロースが出会った時、すでに元帥はフロースと一緒に行動していたからだ。

S・ミュー「……その話はあたしも聞きたいね、フロース。あんたがなんで、元帥の階級を持つ桃ネコマタと出会ったのか……」

元帥「え、でもそんな話しても面白くもなんともないよ……」

フロース「まあいいじゃない、元帥。いい機会だから、話してあげましょ」

元帥「う、うん……。フロースちゃんが良いっていうんなら、いいよ」

 元帥も了承する。

フロース「話は一ヶ月以上前にさかのぼるわ。まだ、私がレベル20前後だった頃の話よ……」


一ヶ月前…・・・
(※)ここより、語り部はミューからフロースヒルデへと交代します



フロース「ぐぅ……」

アイテム精製師「7個あった宝箱の中身が全部『矢』とは……ついてないな、嬢ちゃん」

フロース「……」

アイテム精製師「まあ今回は諦めて、次のチャンスに期待したほうがいいよ」

フロース「はい……」

 大陸Dに篭って、必死に集めた宝箱の中身は無常にも「矢」ばっかりだった。

 こんな事なら空けずに売ってお金に換えたほうがましだったと、おもいっきり後悔する私の姿がそこにはあった。

 だが、後悔先に立たず。いまさら嘆いてもはじまらない。



 とりあえず、ウサ晴らし代わりに忌々しい「矢」をゴミ箱に叩き込む事にした私ことフロースヒルデ。

 すると、ゴミ箱の中から声がした。

「にゃん」

 謎の生命体の泣き声は、どうやらゴミ箱の中からしているらしい。
(※)ECOの世界では、猫はすでに戦争で絶滅したという設定になっています。
フロースは絵本の変わりに軍事関係の書物ばっかり読んできたため、この時点で猫の存在すら知りません

 人通りが絶えた所を見計らって、ゴミ箱を漁ってみる私。すると謎の生命体のヒゲが出てきた。

「これを売れば、一体いくらになるのかな……」

 思わぬレアアイテムの出現にちょっぴり喜ぶ私。が、ここで私はあやってそのヒゲを『使用』してしまい……



 着いた先はギルド元宮5F。そこには魚みたいな知的生命体、呪いの動くぬいぐるみ、そして

大陸Dの凶悪殺人犯、『モックー』の色違いがいました。

 そして、誤って使ったヒゲは消失。折角のレアアイテムを手違いにより失い、悲観にくれている所へ……

魚「うわ、イヤ!!お前何か憑いてる!!こっちこないで!!」

 魚類の分際で突如乱心する赤いお魚さん。そういえば、何か背中の方が妙に生温かい……

 どうやら、私には何か得体の知れない霊が憑いているようだ……




フロース「……で、その後アクロ大陸各地を回って、ことごとくお祓いを断られたり、お祓いに失敗したり、ヤケクソになってホーリーフェザーを

大量虐殺したりと、あらゆる事を試したの」

S・ミュー「最後のはお祓いには何の関係もないような……とまあいいや。フロース、続けてくれ」

フロース「そして、最後に行き着いたのは……」



フロース「私達の故郷・タイタニア転送室でした」

ジークウルネ「えっ!?試練も終わってないのに勝手に帰っちゃったんですか?」

フロース「ええ。裏のルートで仕入れたある物を使ったら、帰れたの」

ジークウルネ「でも、そんな事したらタイタニアの偉い人に怒られたりするんじゃ」

フロース「いや、事情を話したら納得してくれたの。ただ、お祓いの話になると……」



転送室主任「確かに私にもその魂を祓う力はある。しかし……」

フロース「しかし?」

転送室主任「その猫魂は軍人の猫魂のようだ。しかも君に良く懐いている。

現在病気療養中のタイタスの話によれば、このクローバーワールドにおいて軍人の猫魂(桃)に憑かれたのはフロースヒルデ、君が二人目だそうだ」

フロース「え……」

ある意味、宝くじで一等があたるくらいの幸運にめぐり合った私ことフロースヒルデ。

そして、主任は話を続けます。

転送室主任「しかも、だ。前の猫魂(桃)はタイタスの話だと、階級は大佐であったのだが……」

フロース「あったのだが?」

転送室主任「単刀直入に言おう。この魂の生前の階級は『元帥』だ」

フロース「へ……」

軍人の猫魂に憑かれるのならまだしも、よりによって『元帥』なんという大物に憑かれるとは……

あっけにとられる私をよそに、主任は続ける。

転送室主任「この魂は志半ばで何者かに暗殺され、現世をさまよっていたのだ。成仏できない理由を残したまま成仏させるなどとは……

フロースヒルデ、人倫、もとい天使倫に反するとは思わぬか?」

フロース「まあ、それは確かに……」

転送室主任「しかも、データベースで調べたところによるとだ。この『元帥』なる猫魂は、生前は非常に猫望が厚かったそうだ。

彼女を無理やり成仏させようものなら、フロースヒルデ。彼女を崇拝する他の猫魂によってたかって取り殺される可能性が極めて高いだろう」

フロース「ぐっ……。それで主任、私はどうしたらいいのでしょう?」

転送室主任「案ずるな。幸い、この猫魂自身はお前を取り殺そうとは思ってはおらぬ。むしろ、お前の力になりたいと思っている。

フロースヒルデよ。聞くところによると、武装した飛空庭を作りたい、とかねてから願っているそうだな」

フロース「は、はい。でも、それが何か……」

転送室主任「この猫魂はもともと叩き上げの空軍元帥……つまり、武装飛空庭をつかった戦いの専門家だ。

武装飛行庭を作ったとしても運用のノウハウを知った者の助けがなければ、それは宝の持ち腐れというもの。違うか……」

フロース「は、はい……」

転送室主任「ではフロースヒルデ、問おう。この猫魂を祓うか、それともこの猫魂と一緒に生きていくか……」

主任は問うが、この状況では選べる選択肢はもはや一つしかない。

フロース「猫魂と一緒に……生きていきます」



フロース「主任がそういった次の瞬間でした。

裁縫おばさんから無理やり押し付けられたもらった三角巾に猫魂が憑依して……」

S・ミュー「我らが元帥閣下は、見事実体化を果たしたと」

元帥「そそ。それにしても最初びっくりしちゃったよ。フロースちゃん、猫っていう存在自体知らないんだもん」

ジークウルネ「姉さんは軍事関係の知識は詳しいけど、一般教養に関してはあまりあるとはいえないから……」

フロース「……」

元帥「ねーねーみんな。3時も回ったし、そろそろおやつにしない」

フロース「そうね……そうしましょ

S・ミュー「じゃああたし、コーヒー入れてくるから、ちょっと下(※)へ降りるわ」
(※)戦闘庭「フレイヤ」には、家の地下部分に居住スペース&機関室があり、フロース達は普段そこで生活している

元帥「あ、ミューちゃん。私のコーヒーには飽和量一杯に砂糖入れておいてね」

S・ミュー「……構わんが、そんな甘ったるいコーヒーお前よく飲めるな、元帥」

元帥「だって、砂糖無しコーヒーなんて、苦くて飲めたものじゃないから……」

S・ミュー「……わかったわかった。じゃあ、ちょっと行ってくるわ。みんな、少しまっててくれ」

隠し階段をつたって下に下りていくミュー。

アクロポリス、アップタウン上空。天候晴れなれど、風強し。

今日もアクロ大陸は平和だ。


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