日記39話(3)


戦闘城フレイヤII 操舵室


ホワイト「停泊中は暇~」


?「確かにそうですな、操舵長殿。  まあ、今のうちに寝て、体力を蓄えておいてはいかがですかな。

休むときに休むのも、必要な事ですからな」

ホワイト「そうね~ じゃあ、お休み~

何かあったら起こして……」





ホワイト「うう……痛いよ…… 誰なの!? かよわいレディに蹴りを入れたのは……!」


ミュー「あたしだよ、ホワイト。 停泊中なら停泊中で機器のメンテとか、やる事はいろいろあるだろう!

まったく、真昼間から仕事場でゴロ寝しやがって……!!」

ホワイト「だからって、蹴り入れる事はないでしょ! 蹴りを……!」


アガサ「ねえ機関長さん…… 話に割り込ませて申し訳ないけど、ここ、操舵室でいいんだよね?

操舵輪とか、それっぽい設備いっぱいあるし……」

ミュー「ああ、そうだアガサ。

で、この赤毛の奴がC・K・ホワイト。 この艦の操舵長だ」


ホワイト「操舵長のホワイトよ、よろしくね、アガサちゃん♪」

アガサ「はーい♪こちらこそよろしくね~ ホワイトさん」


ユキ「僕は前にホワイトさんとは一緒に狩りにいった事がありますから、その時以来ですね。

あ、所でホワイトさん……」


ユキ「そこにいる、デス・アルマさんはどちら様でしょうか?

それに……」


ユキ「前にこの部署にいた副操舵手の藪椿さん(上)…… 藪先生の義妹さんはどちらに?」


?「あの者なら、つい先日保安局の方に引き抜かれたましたぞ。 保安局長曰く、『F系だけでは白兵戦はできぬ』、と。

そして、某(それがし)は敦盛(あつもり)と申します。 この城には以前から、鴎外殿の話し相手として出入りしておりましたよ」


ユキ「敦盛さん…… ああ、思い出しました」


ユキ「時々この城の集会場で鴎外さんと喋っていた、あのデスさんですね。

無事にアルマ化を果たせたようでよかったです」

敦盛「ありがとう。

こう見えても生前は飛空庭乗りとして生計を立てておりました故、先日ホワイト殿の推挙で、正式にこの城の乗組員になった次第です」

ユキ「なるほど……」


アガサ「それにしても、敦盛さんってデス・アルマの割に物腰が丁寧だし…… 一人称も公式のコとは違うね」


敦盛「同じアンブレラでも鴎外殿とアガサ嬢とではキャラが全く違うように、我らデス一族にも色々な個体がいるのですよ。

ちなみに…… 某の生まれは廃人冒険者の修練場としれ名高いDD氷結で、公式の同胞とは生まれが異なるのです」

アガサ「デメンションダンジョン出身…… ユキも確かそうだったから、"せんもんようご"でいう所の『Dつき』アルマなのね、ユキも敦盛さんも」

敦盛「ええ、その通りですよ」


ホワイト「所でミュー先輩、話の流れをぶった切って申し訳ないんですけど……」


ホワイト「何も言わずに、この稟議書にサインしてくれませんか?」


ミュー「ああ、わかった」

ホワイト「え…… 本当にいいんですか? てっきり、文句の一言を言ってくるんだと……」

ミュー「……勘違いするなよ、ホワイト。

この稟議書……」


ミュー「どうせ主計局に出しても無駄だから、この場で処分させてもらう」

ホワイト「ああああああああああ!!!!」


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