日記第六回
今回の日記担当:フロースヒルデ
某月某日 アイアンサウス街道
ジョブレベル38の頃よりシナモンを狩り続けて幾星霜……
ついに、私のジョブレベルは50に達した。
JobLv50に到達した事はすなわち、ソードマン最終奥義である『居合い三段』を習得する資格を得た事を意味する。
元帥「おめ〜」
元帥も祝福くれた。
フロースヒルデ「ありがとう・・・・・・」
それにしても、ここに来るまでの道のりは平坦ではなかった。
一体、どれだけの数のシナモンを手にかけたのか、自分でも想像がつかない。
フロースヒルデ「!?」
そう考えると、不意に目の前が暗転した。
そして、次の瞬間、私の目の前に天使長様が現れてこう言った。
フロースヒルデ「…………」
突然の出来事に絶句する私に、ビートたけし天使長様は追い討ちをかけてきた。
フロースヒルデ「…………」
心の中で、私は思った。
こんなげーむ……もとい冒険にまじにならなければ、Job50転職なんて苦行はやってらんない、と。
声「フロースちゃん・・・・・・フロースちゃん・・・・・・」
フロースヒルデ「え……」
元帥「何ぼーっとしてるの?」
元帥の言葉に、私ははっと我に返った。
フロースヒルデ「な、何?元帥?」
元帥「何、じゃないよ。さっきっから急にぼーっとしてさ。 Job50になってもこれで終わりじゃないって事、忘れてない?フロースちゃん」
フロースヒルデ「あ、そうだ……」
Job50になれば、確かにソードマン最終奥義は覚えられるが、二次職である『ブレイドマスター』にならない事には、
この先の成長はおぼつかない。
フロースヒルデ「ブレイドマスターになるには、確かアクロポリスのソードマンギルドにいかなきゃいけないんだよね、元帥」
元帥「そうだよ〜。 もう『フレイヤ』はアイアンシティ上空に待機させてあるから……それでいこうよ」
フロースヒルデ「了解」
元帥に促されるままに、私は自分の家でもある戦闘庭『フレイヤ』へと戻った。
目指すはアクロポリス・アップタウン。
しばらく戻ってないので、どれほどアップタウンが変っているのか、楽しみといえば楽しみだ。
アクロポリスアップタウン ギルド元宮前
フロースヒルデ「懐かしいわね……ギルド元宮。 前に来たのは確か……軍艦島のゴルドーさんに届け物を頼まれた時以来ね」
久方ぶりに来たアップタウンは……何というか、最後に訪れた時と全く変わりなかった。
元帥「そういれば、フロースちゃんって滅多にギルド元宮には寄らないよね。ミューちゃんやウルネちゃんはよく寄ってるのに」
フロースヒルデ「ああ、ミューやジークはそれぞれのギルドのマスターから仕事を斡旋してもらえるから……
それにひきかえ、私の所属するソードマンギルドからは、一切仕事を斡旋してもらえないのよね」
ソードマンの泣き所の一つに、『職業クエストを斡旋してもらえない』という物がある(2007年一月現在)。
クエストを受けようとしても、マスターから「このギルドの仕事は難易度が高いので、バウンティハンターでなければ斡旋はしない」と言われ、
おっぱらわれるのがオチだ。
なので、私はソードマンに転職してから今日まで、ソードマンギルドを訪れたことはただの一度も無い。
元帥「じゃあフロースちゃん、ここで立っていても往来の邪魔だから……早く中に入ろう」
フロースヒルデ「了解」
ギルド元宮2F ソードマンギルド
ソードマンギルドマスター「ここはソードマンギルドだっ!!」
閑古鳥が鳴いているソードマンギルドに入るや否や、ソードマンギルドマスターが必要以上に大きな声で出迎えてくれた。
ソードマンギルドマスター「……フロースヒルデでは無いか。よく来たな! 今日はどうしたのだ?」
何と、マスターは私の顔見るなり、ぴたりと名前を言い当てた。
数ヶ月前のソードマン転職時、2〜3回訪れただけの小娘の名前を覚えているとは……
このマスター、見かけによらず記憶力がいいみたいだ。
フロースヒルデ「ブレイドマスターへの転職をしに来たのですが……」
早速用件を切り出す私。
ソードマンギルドマスター「なるほどな…… 君もとうとう、更なる強さに進む時が来たか。
よしわかった。 アイアンシティのミヤギさんから認定証を持ってこれたら、君を『ブレイドマスター』と認めよう」
フロースヒルデ「アイアンシティのミヤギさんですね…… わかりました。
それでは早速、いってきます」
私は時空の鍵を使い、一路アイアンシティへと戻った。
フロースヒルデが去った後のソードマンギルド
ソードマンギルドマスター「……しかし、見違えたものだ、フロースヒルデも。 ソードマン転職試験の折、きちんとバウを倒さず、露店で買ってきた
『肉』をもちこんできた彼女が……」
声「えっ…… あいつ、転職試験の時そんな真似したのか?」
ソードマンギルドマスター「何奴っ!!」
S・ミュー「ちょっと待った……いきなりそんな物騒なもん向けるなよ。 あたしはただの来訪者だ」
ソードマンギルドマスター「そうか……すまん。 で、このギルドに何の用だ? 見たところ、君はバックパッカー職のようだが」
S・ミュー「何、大した用じゃない。 この辺りを通っていたら、あたしのダチの名前が聞こえてきたんでね」
ソードマンギルドマスター「君の友人というと……フロースヒルデの事か?」
S・ミュー「ああ、その通りだ。話を戻すが、あいつ露店で買ってきた『肉』を転職試験の折に持ってきたんだって?」
ソードマンギルドマスター「ああ。 だが、ギルドの規定では『肉』さえもってくれば、転職試験は合格という決まりになっている。
『肉』をどういう手段で手に入れたかは、問わない事にしているのだ。
もっとも、私としては、ちゃんとバウを倒して『肉』を手に入れて欲しいのだが…… 」
S・ミュー「露店で買ったり、知り合いからもらったり、倉庫の肥やしになっているのを持ってくる輩が後を絶たない……と」
ソードマンギルドマスター「その通りだ。 まあ、過ぎた事を一々蒸し返しても仕方あるまい。
だが、今度のブレイドマスター転職試験は、ソードマン転職のようにズルは許されぬ。
彼女がこの試練をどう乗り越えるのか、少し楽しみだ」
S・ミュー「なるほどね…… おっと、もうこんな時間か…… それじゃ、あたしはここで失せるよ。 邪魔したな」
ソードマンギルドマスター「ああ。 またな、若人」
S・ミュー「……っと、そうだ。マスターに一つ忠告したい事があったんだ」
ソードマンギルドマスター「忠告したい事?」
S・ミュー「独り言はもうちょっと小さな声でやりなよ。 さっきのあんたの独り言、外に丸聞こえだったぜ」
ソードマンギルドマスター「……」
アイアンシティ下層 酒屋2号店
アイアンシティを彷徨う事しばらく。
アイアンシティ下層の酒屋2号店で、私はマスターより指定された『ミヤギ』なる人物を発見した。
フロースヒルデ「あの……すみません。ブレイドマスターの認定証をもらいに来たのですけど……」
ミヤギ「ふぇっふぇっふぇ。わしから認定証をもらって、ブレイドマスターになりたいかね?
なら、ブラックビネガーを持ってきてくれかの? あれがないと手が震えて認定証が書けんのじゃよ」
元帥「あ、ビネガーならここにあるよ。はい」
元帥が袖の下に忍ばせてあったブラックビネガーを渡す。
ミヤギ「おお、用意がええの。さて、早速認定証を……」
ミヤギさんが認定証を書き始めた。
フロースヒルデ「ねえ、元帥。 妙に用意がいいわね」
ミヤギさんに聞かれないように、小声で元帥に耳打ちする。
元帥「あ、これね。 菫少将に命じて、ブレイドマスター転職試験の詳細情報を仕入れてきたんだよ。
当然、必要なアイテムの情報も入手済み」
フロースヒルデ「なるほど……」
ミヤギ「いかんっ!!」
元帥との内緒話中、突然ミヤギさんが叫んだ。
フロースヒルデ「ど、どうしたんですか?」
ミヤギ「お前さんに認定証を渡すには、課題をクリアさせなければならなかった」
フロースヒルデ「課題……ですか」
ミヤギ「ああ…… 10分以内に鉄火山のギーゴ3体、ラバープルル5体を倒してきてくれんかの?
準備が出来たら、もう一度声をかけてくれ」
フロースヒルデ「……」
私は長いこと鉄火山で狩りをしていたから分かるが、正直言って、正攻法で10分以内で鉄火山にいるギーゴやラバープルルを指定数倒すのは難しい。
なぜなら、ギーゴは鉄火山の山中に余計な外野(ブリキング、フルフル等)と混じって生息しているし、ラバープルルに至っては、
生息数そのものが少なかったりする。
元帥「大丈夫だよ、フロースちゃん。 その試験に対する対策も既に練ってあるよ。
細かい作戦はあたしに任せて、フロースちゃんは戦う事に専念して頂戴」
フロースヒルデ「了解。 で、その対策って……」
元帥「ウルネちゃんに事前に説明してあるから、以後、彼女のナビ通りに動いてね」
フロースヒルデ「なるほどね……。 元帥、今ジークは『フレイヤ』にいるの?」
元帥「そうだよ。 疑うんなら、『フレイヤ』と交信してみなよ」
フロースヒルデ「分かったわ」
私は、携帯通信機のスイッチをいれた。
フロースヒルデ「ジーク、聞こえるかしら?」
ジークウルネ「はい、姉さん。 通信状況は良好です」
フロースヒルデ「元帥から聞いたんだけど、ブレイドマスター転職試験の対策、練ってあるんですって?」
ジークウルネ「ええ。本当なら事前に説明すべきだったのですけど……。元帥から黙っておけって言われて……」
フロースヒルデ「なるほどね……」
元帥が何で秘密にしておけとジークに命じたのかは不明だが、今はそんな事を気にしている場合ではない。
フロースヒルデ「これから転職試験(実技)を受けるから、ナビゲートお願いね」
ジークウルネ「ああ、姉さん。転職試験を受ける前に確認したい事がいくつかあります」
フロースヒルデ「確認したい事?」
ジークウルネ「まずは『機関車タイニー』を持っているかどうか。 持ってないようでしたら、一旦『フレイヤ』に戻って取ってきて下さい」
フロースヒルデ「ああ、機関車タイニーなら今私の手元にあるわ。 他に確認したい事は?」
ジークウルネ「姉さんのセーブ場所が『アイアンシティ』になっているかどうかと、時空の鍵2本以上持っているかどうか……
この二点、確認お願します」
フロースヒルデ「セーブ場所はアイアンシティでよし…… あと時空の鍵は……あ、一本しかない」
ジークウルネ「では、その辺のお店で鍵を何本か仕入れて下さい。 全ては、それからです、姉さん」
私はジークにいわれるまま、近くの店に『時空の鍵』を仕入れに行った。
数分後……
(※)ミヤギさんを轢こうとしている訳ではありません(Byフロースヒルデ)
フロースヒルデ「それではミヤギさん、転職試験、始めて下さい」
ミヤギ「ああ、わかった。 いいか、今から10分以内にギーゴ3匹、ならびにラバープルル5匹を始末してくるんじゃぞ、いいな」
フロースヒルデ「了解です」
と、そこへ、ジークからの通信が入った。
ジークウルネ「転職試験、始めましたか?」
フロースヒルデ「ええ。 ジーク、ナビゲート頼むわね」
ジークウルネ「了解です。 では、最初に『時空の鍵』を使って町の入り口までワープして下さい。
これで多少なりとも、時間は稼げます」
フロースヒルデ「なるほどね……」
今は一刻を争う時。正直、酒屋2号店から街の入り口まで歩く時間も惜しかった所だ。
『鍵』を使えば確かにお金はかかるが、その歩く時間は省ける。
私は時空の鍵を使い、街の入り口へとワープした。
アイアンサウス街道
フロースヒルデ「街を出たけど…… まずは道なりに鉄火山へ向かえばいいのね?ジーク」
ジークウルネ「いいえ…… 姉さん、手元にミューさんお手製の電子地図はありますか?」
フロースヒルデ「あるけど……」
ジークウルネ「その電子地図の『アイアンサウス街道』の項目を開いてください」
フロースヒルデ「開いたけど……」
ジークウルネ「ちょっと待ってください。今、姉さんの電子地図にデータ送ってます……」
ジークウルネ「仮面左下の緑の丸の部分より、鉄火山方面へ出てください。 その先に、ギーゴやラバープルルがいる事が確認されています」
フロースヒルデ「了解」
ジークウルネ「なお、該当地域にはギーゴの他には、ロックイーターくらいしかアクティブモンスターはいませんが……
狭い地域に凶暴なモンスターが密集しているので、囲まれないように注意してください」
フロースヒルデ「OK」
私はジークウルネの指示した場所へと、機関車タイニーを走らせた……
鉄火山 南西部崖上
ギーゴ「ぎゅううううう……」
3匹目のギーゴを『居合い三段』で仕留めると、辺りは静寂に包まれた。
ジークのナビどおり、そこはギーゴが狭い地域に複数集まっている地域だった。
その上、ブリキング等の厄介な外野がいないので(ロックイーター除く)、短時間でギーゴを大量に狩るにはもってこいの場所だった。
だがしかし、ラバープルルはこの場所には2匹しかおらず、まだ3匹、討伐ノルマが残っている。
フロースヒルデ「ジーク。まだラバープルル三匹倒さないといけないから、ナビゲートお願い」
ジークウルネ「了解です。 ますは一旦『鍵』でアイアンシティまで戻って下さい。 その上で……」
ジークウルネ「アイアンサウス街道を今度は道なりに鉄火山へ向かって……」
ジークウルネ「水色の丸で囲まれた所を目指してください。 このあたりに、ラバープルルが複数生息している事が確認されています」
(※)この場所にラバープルルがいない場合もあります。
これから転職クエ受ける人は、クエストを受ける前に鉄火山の敵の分布状況を確認した方がいいでしょう。
フロースヒルデ「了解」
ジークウルネの言う通り、私は機関車タイニーを鉄火山へ向けて走らせた。
数分後……
アイアンシティ・酒屋2号店
フロースヒルデ「ミヤギさん、クエスト、こなしてきました」
ミヤギ「おお……よくやった。 それにしてもこの試験に一発合格とは……中々骨のある奴じゃわい。
これは先が楽しみじゃ」
結局、私は無事に転職クエストをこなす事に成功した。
これも元帥の作戦立案や、ジークのナビゲートのおかげだ。
彼らにはいくら感謝しても、したりないほどである。
ミヤギ「では、これが認定書じゃ。 これをもって、アクロポリスへと戻るがいい」
フロースヒルデ「ありがとうございます、ミヤギさん。 それでは、私はこれにて……」
認定書を手に、意気揚々と、私はアクロへと戻っていった。
アクロポリス ソードマンギルド
フロースヒルデ「マスター、『認定書』を持ってきました」
ソードマンギルドマスター「そうか……では、改めさせてもらうぞ」
私は、マスターに言われるままに『認定証』を渡した。
ソードマンギルドマスター「ふむ、確かに認定証だ。では、君をブレイドマスターへと転職させよう」
待ちに待った瞬間、到来である。
思えば、『マゾく無さそうだから』という理由だけでこのソードマンギルドを訪れてから、どのくらいの月日が流れたのだろうか……
が、次のマスターの言葉に、私は凍り付くことになる。
ソードマンギルドマスター「防御力が高いと紋章が宿せないっ!
出来るだけ薄着になってくれっ!!」
思いっきり外に聞こえるような大声で、マスターは言った。
フロースヒルデ「ど、どうしよう…… まだ心の準備が……」
私とした事が、今の今まで、この最大の試練の存在を忘れていた。
そう、男の人の前で下着姿にならなければいけない、例のアレである。
しかも、最近では転職時に下着姿になる女性を狙った盗撮行為が後を絶たないらしい。
中々心の準備が決まらずにおろおろしていると、背後から私の良く知っている声がした。
ミュー「フロース、聞こえるか。あたしだ」
フロースヒルデ「あ、ミュー……」
ミュー「さっきのマスターの怒鳴り声からして、どうやらお前、例の最終試練を受けるらしいな」
フロースヒルデ「ええ……」
やっぱりさっきのマスターの声は外に丸聞こえだったらしい。 ますます決心が鈍る。
ミュー「安心しろ。事前に盗撮カメラの類は全部潰しておいた。
元宮2のワープ管制システムにもハッキングかけて、一時的に誰も元宮2Fに入れないようにした。 ……そう、サーバー落ちという名目でな。
今、元宮2Fにいるとはあたしとお前、それに各ギルドのマスターだけだ」
元帥「やるなら今しかないよ、フロースちゃん。 どのみち、脱がないと転職出来ないわけだし……」
ミューや元帥の言葉に押されて、泣く泣く私は着ている物を脱ぐ事にした。
数分後……
マスター「これで君も立派なブレイドマスターだ。 この事に奢らず、精進するように」
フロースヒルデ「は、はい。 ありがとうございました」
ミュー「話は済んだか?フロース?」
フロースヒルデ「ええ。 それじゃあ、帰りましょうか」
マスターに例を言うと、私は外に控えていたミューと一緒に、『フレイヤ』へと戻った。
戦闘庭『フレイヤ』 艦橋
フロースヒルデ「やった〜♪ これで私も二次職の仲間入りよ」
ジークウルネ「おかえりなさい、姉さん。 転職、おめでとうございます」
ミュー「おめでとう、フロース。 これで、ようやっと一人前、といった所か。
まあ、一次職のあたしが言えた義理じゃないかもしれんが」
艦橋に戻るや否や、乗組員のみんなが祝福してくれた。
フロースヒルデ「ありがとう、みんな」
こういう時、志を共にする仲間がいるというのはいいものだ。
私がソードマンになった頃は文字通り一匹狼だったから、転職しても誰も祝福してくれる人がおらず、寂しい思いをした。
ミュー「ああ、そうだフロース。 これはあたしからの転職祝いだ」
と、ミューはリュックから漆黒の鎧……オーガアーマーを取り出した。
ミュー「いきなりで悪いんだが、ちょっと試着してみてくれ。 細部のサイズ調整しなきゃいけないからな」
フロースヒルデ「ええ」
ミューに言われるまま、私は「オーガアーマー」に袖を通した。
元帥「わぁ・・・ よく似合ってるね……」
元帥が思わず感嘆の言葉を発する。
フロースヒルデ「ありがと、元帥。 それにしてもミュー、よくこんなの手に入ったわね……
確かこれって、貴重な『鬼鉄』が10個必要じゃなかったんじゃ……」
ミュー「あたしはこう見えても本業はタタラベだ。 鬼鉄なんかマルクトの船着場に篭れば、理論上はいくらでも集められる」
フロースヒルデ「そう…… 何にせよありがとう、ミュー。
さて……転職も済んだ事だし、ちょっと私はでかけてくるね。 ミュー、悪いんだけど艦橋の番、お願いね」
ミュー「構わんが……どこいくんだ?」
フロースヒルデ「お礼参り」
ミュー「お……お礼参りって……」
フロースヒルデ「何って、昔歯が立たなかったモンスターども相手に、これから各地を回りながら仕返ししにいくのよ。
まずはアンデッド島のスケルトンでしょ…… 次に廃炭鉱の黒熊……」
ミュー「まあ、何にせよ、油断だけはするなよ。 じゃあ、ここは任せて、気が済むまで暴れてこい」
フロースヒルデ「じゃあ、いってくるわね」
こうして、私は無事にブレイドマスターへと転職する事が出来た。
これからはジョブレベル上げ等の作業が残っているものの、少しはゆっくりできそうである。
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