日記34話
(注)今回は小話16話の続きなので、先にそちらを読んでからお読み頂けると幸いです。
SAGA12実装翌日 戦闘庭フレイヤ
ノレンガルド「うう、早朝の甲板掃除寒いよ〜」
鴎外「前にも似た様な事を言っていた記憶があるのであるが…… この時期、寒いのは仕方が無いのである。
それよりも掃除をサボっていると、後でウルネ殿の雷が落ちるのである」
ノレンガルド「そうだね…… じゃあ鴎外、手分けしてやろうか。
早く終わらせて、こたつでゆっくり寝よう」
鴎外「同感、なのである。 では、我輩は甲板の後ろ側を……」
SE:ピンポーン
?「ごめんください〜」
鴎外「? お客様なのであるな」
ノレンガルド「そうだね…… ちょっと待ってて」
というなり、ノレンはインターホンの所へ向かった。
インターホンからの声「あら、その声はノレン君ではないですか。
紀伊御坊アリサです。お久しぶりですわね」
ノレンガルド「あ……アリサ先生。 お久しぶりです〜」
鴎外「アリサ『先生』?」
ノレンガルド「うん。 僕に経理のイロハを教えてくれた先生で、ジークお姉ちゃんのお友達だよ。
物凄いお金持ちでね……ジークお姉ちゃんが病気の時は僕、何故かアリサ先生の所に預けられちゃたんだ。
その預けられた時に、アリサ先生が経理の事、色々と教えてくれたんだよ」
鴎外「成る程…… ノレン少年が経理に明るいのは、そういう環境があったからなのであるか……
それにしても何ゆえウルネ殿が病の時、ノレン少年が他家に預けられなければならなかったのであるかな?」
ノレンガルド「よくわからないけど…… ジークお姉ちゃんが前に『父さんも母さんも姉さんも、みんなしてノレンを甘やかすんだから!』って怒鳴っていたのを聞いたことがあるから……
それが関係しているのかもね」
鴎外「なるほど…… 病に倒れたウルネ殿が、ノレン少年が好き勝手しないように策を巡らしたのであるか……」
ノレンガルド「そうかもね……」
アリサ「あの……ノレン君、どうかしました?」
ノレンガルドの声「ああ、ごめんアリサ先生。 でも、アリサ先生の方からうちに来るなんて珍しいね」
アリサ「珍しいどころか、フロース姉さまの庭を訪れるのはこれが始めてですわ。
ちょっとフロース姉さまと『ビジネス向きの話』がしたいので…… 中に入れてくださる?」
ノレンガルドの声「うん、いいよ。 ちょっと待っててね」
戦闘庭フレイヤ・艦橋
こうや「ねえねえ艦長。あそびましょ〜」
りんかん「あそぼ〜よ〜 艦長〜」
フロースヒルデ「ごめんね、二匹とも。 今はそんな気分じゃないの……」
こうや&りんかん「え〜 なんで〜」
元帥「いま、ちょっとフロースちゃんある事で落ち込んでいるから……
藍副長、悪いけどこうやちゃんとりんかんちゃんの相手をしてあげて」
藍副長「はい、わかりました。 では二匹とも、ここにいると邪魔になりますから、居住区の方に移動しましょう」
こうや&りんかん「は〜い」
ミュー「しかし、リング名声値200じゃイベントすら始められないとはな……フロース」
フロースヒルデ「そうね…… しかし、名声値5225はいくらなんでも遠すぎる……」
ミュー「予想より必要名声値は多いが、地道にやるしか無いんじゃないか?」
フロースヒルデ「そうね…… そうするしか……」
ノレンガルド「あ、フロースお姉ちゃん。 今アリサ先生が来て、フロースお姉ちゃんに会いたいって」
フロースヒルデ「アリサちゃんが? 一体何の用かしら?」
ノレンガルド「『ビジネス向きのお話がある』って言ってたよ」
フロースヒルデ「ビジネス向きの話……一体何かしら。
まあ、いいわ。 ここへ通して頂戴」
ノレンガルド「うん、わかった」
フロースヒルデ「戦闘庭フレイヤへようこそ、アリサちゃん」
アリサ「フロース姉さまも無事にLv99に到達できたようで…… まずはおめでとうございます」
フロースヒルデ「ありがとう、アリサちゃん。
で、今回の用向きは一体何かしら?」
アリサ「昨日ウルネさんに聞きましたが、何でもフロース姉さま、飛空城を欲しているとか……」
フロースヒルデ「ええ。 でも、私の個人的に作ったリングでは名声値が圧倒的に足りなくてね……」
アリサ「そのようですわね。 ウルネさんも昨日、そう仰られていましたわ。
で、私から一つ提案があるのですが……」
フロースヒルデ「提案?」
アリサ「飛空城、私とフロース姉さまと共同で所有しませんか?」
フロースヒルデ「共同所有…… 願っても無い話だけど、いいの? 本当に?」
アリサ「よくなかったら、始めからこの話はしませんわ。
私の会社には名声値と資産こそありますが…… 本業が鉄道会社である為、飛空庭の運用実績はそれ程あるとはいえません。
その点フロース姉さまであれば、南軍で戦闘庭の運用実績が豊富ですから…… 私としても安心して、飛空城の運用を任せられますわ」
フロースヒルデ「成る程…… 要するに維持管理はアリサちゃんが担当して、私は城の運用を担当すると」
アリサ「はい。 なお、城の装備に関する事も、フロース姉さまに一任致します。
で、フロース姉さま…… この話、受けて頂けるでしょうか?」
フロースヒルデ「もちろん、OKよ。 断る理由は無いわ」
アリサ「ありがとうございます、フロース姉さま。
さて、今後の予定ですが…… フロース姉さま、当面は材料だけ確保しておいて、実際の城建造は待ったほうが良いと思われます」
フロースヒルデ「待ったほうがいい?」
アリサ「簡単な理屈ですわ。 なぜなら、現状では(Saga12実装翌日時点では)城部品の製造を担当しているスナブ氏も『見下ろす男』氏も……」
アリサ「一言で言ってしまえば『歩く焦げ付き債権』ですからね。
頼まれた物の製造を2桁連続で失敗するなど、技術者としては四流もいい所ですわ(2010/12/22のアップデートで、成功率はある程度上昇しています)」
フロースヒルデ「うう、そうだった…… 部品の製造、失敗することもあるんだった……」
フロースヒルデ「アリサちゃんの言う通り、彼らがまともに部品を組めるようになるまでは、部材を渡すのは止めておきましょう」
アリサ「そうですわね。 もっとも、彼らが100%部品を組めるようになる保障はありませんから……
部材はある程度多めに確保しておいた方がいいでしょう」
ソル(書記)(うう…… どうしよう……。
私、ドミ界ではそんな四流技術者(=スナブ嬢)に体のカスタマイズを任せていたんだ……)
ソル(この会議が終わったら、大至急機関長に体の整備してもわらなきゃ……)
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